
テレビ出演の最大の目的はリピーターを増やすこと
飛騨市のケースからわかるように、大切なのは、やってきてくれたお客さんと真摯に向き合うことです。
そのためにも、前述したSNSの活用法を粘り強く続けていき、テレビが集めたお客さんに、あなた店や会社のファンやリピーターになってもらいましょう。

それこそがテレビ出演を瞬間最大風速にしないで、確実に売上増につなげていくためにもっとも重要視すべきことです。
前述した麺屋翔は、それを今なお愚直に実行していることで、テレビ放送から20年以上が経った今も、行列店であり続けているのです。
とにかくリピーターを1人でも多く増やすこと。
繰り返しになりますが、「2割のリピーターが、売り上げの8割を支えてくれている」のです。
そのためには、SNSを活用するだけでなく、混み合って入れなかった常連客や新規客にクーポン券を渡して次回の来店をお願いしたりするアナログな対応や、何より、また購入したくなるよう、あなたの商品をよりいっそう良いものにしていく地道な努力が必要になるでしょう。
放送後も定期的にメディアに情報を発信していく
一度のテレビ出演で満足することなく、引き続き、メディアに露出し続けることも大事です。
その目的は「テレビ出演→新規客の増加→リピーターの獲得」のサイクルを回し続けることに他なりません。
SNSだけで情報発信をしていても、離れていくファンはいます。その離れたファンを超える、新たなリピーターをメディアの露出によって創出し続けること。それこそがSNS時代のテレビPRの最大の目的なのです。
新たなメディア取材を受けるには、引き続き、切り口を変えながら情報発信を続けていくことが大切です。
もし最初に商品の「独自性」をメインに取り上げてもらったのならば、今度は、それがどれくらい世の中に役立っているかといった「社会性」をメインとしたプレスリリースを送ってみる。
さらに今度は、そうした商品を世に送り立ているのがどんな会社なのか、あるいはどんな人物なのかをメインにしたプレスリリースをつくって送ってみる。
人物を取り上げてもらったら、その次はその会社や人物が開発した技術にスポットを当てたプレスリリースを送ってみる―――。
このように切り口を変えてアプローチすれば、同じ商品を何度もメディアに露出することが可能です。
アプローチする時期をずらして、何度もプレスリリースを送ることもできます。まったく同じクッションだったとしても、「母の日」「父の日」「敬老の日」の贈り物に最適、「クリスマスプレゼントに最適」と、それぞれにうたうことで年に何度もアプローチできます。

これだけではもちろん宣伝臭が漂いますので、それぞれに「テレビが飛びつく4原則」に則った切り口を与えてください。
あるいは、新たに新奇性や独自性のある商品を開発して、プレスリリースをつくりメディアに露出させる。
その新商品の切り口を変えたうえで、再度メディアにアプローチする―――。
そのサイクルを繰り返してください。
そしてメディアの力を利用しては新規顧客を集め、その中から1人でも多くのリピーターやファンを雪だるま式に増やしていくこと。それが最大のポイントです。
読むだけでなく、実践してあなたもぜひ、テレビで商品をPRしてください。