SNS活用でテレビ出演の効果を拡げていこう!

やってきたお客さんをリピーターにせよ



テレビで紹介されて反響を呼べば、実際の店舗には、それまでやってきたことのなかった新規のお客さんが大勢、やってきます。


Web広告の出稿費用が高くなり、高い広告費用をかけても、年々、新しいお客さんの獲得が厳しくなっているなかで、あなたはほとんどお金をかけることなく、大量の新しいお客さんに来てもらえることになったのですから、きわめてラッキーです。


その幸運を活かさない手はありません。


前述したようにテレビの影響力は「瞬間最大風速」に過ぎません。

ですから殺到するお客さんに浮かれたり、対応することだけに追われたりしていないで、放送後は、せっかくテレビを観てきたくれたお客さんを「リピーター」に変えなければなりません。


商売をやっている方なら、安定的な経営のためには、リピーターが大切なことをよくご存じでしょう。

新規のお客さんを増やすことで利益を出そうとすると、宣伝費用や人的コストがかかります。マーケティングの世界に「1:5の法則」と呼ばれるものがあります。


1:5の法則では、新規顧客を集客するコストが既存客に販売するコストの5倍かかると説明しています。


しかし、新規開拓より、むしろ既存客を維持することに集中すれば、低コストで利益を上げる確率が高くなるのです。


こちらは「パレートの法則」と呼ばれるもの。


パレートの法則とは、企業の「売上の80%」は「20%のリピーター」が作り出しているとするもので、実際に成功している企業の多くは、リピーターの重要性をよく理解しており、既存客で売上の80%を作り出せるよう、マーケティングを考えています。


だからこそ、成功している企業は、ただ商品を売ることを考えるのではなく、リピーターをいかに増やして売上を確保するかを、つねに考えているのです。


あなたも、せっかく果たしたテレビ出演によって、新たにやってきてくれたお客さんをリピーターにしなければなりません。


テレビで興味を持ってやってきたのは、あくまで見込み客です。

オンエア後、SNSでの拡散によって来てくれたお客さんも、見込み客でしかありません。


そうした見込み客を、リピーターにすることができて初めて、あなたは、テレビに出たことの本当の効果を実感することができるのです。


一見客はなぜリピーターにならないのか



しかし、人は、一度は利用することはあったとしても、なかなかリピーターにはなってくれません。それは一体、なぜだかご存じでしょうか。


実はその最大の理由は、「商品が気に入ってもらえなかった」からでも「コストパフォーマンスが悪かった」からでも、「混んでいて落ち着けなかった」からでもないのです。


著者仲間でマーケティングコンサルタントをやっている知人は、その理由をこう明かしてくれました。


「だって、すぐに忘れるからですよ。ちなみに3日前のランチ、どこで何を食べたか覚えていますか?」


そういわれて、確かにすぐに答えることはできませんでした。しばらくして思い出しましたが、それほど印象的なお店ではなかったため、すっかり忘れてしまっていたのです。


人間の脳は、生きていくうえで大切な情報以外、なるべく忘れるようプログラムされているといいます。ですから1回、お店を利用してもらったくらいでは、すぐに忘れられてしまいます。


忘れられてしまったら、当然、また来てもらうことはできません。では、一体、どうしたらよいでのしょうか。


初めて来てくれたお客さんに覚えてもらえるだけのインパクトのある商品を提供することや、お客さんにとって心地の良い接客を心がけることは、もちろん大切です。


しかし、そうした新規のお客さんをリピーターにするには、もっと大切なことがありました。


最大のポイント、SNS対策を取材の前にやっておく



初めてやってきたお客さんに、店や商品のことを覚えていてもらうこと。

そのために大切なのが、忘れられない工夫をすること。あるいは何かにつけ、思い出してもらうことです。


そのために便利なツール、それがSNSです。


最近ではTwitter・Facebook・LINEといったSNSを利用する企業や店舗も増えています。


これらは定期的に情報を発信することができるので、記憶の片隅に追いやられないようにす

るために、とても有効な手段です。


SNSで情報発信するためには、フォローしてもらわなければなりません。


そのためにはテレビで放送される前に、やってきてくれたお客さんにフォローしてもらえるような仕掛けを準備しておかなければなりません。


「本日、新規でフォロワーになってくれた方にドリンク1杯サービス」でも「チャーシュー3枚進呈」でもいいです。


「フォロワー限定のクーポンを定期配信しています」でも、「限定メニューをいち早くお知らせします」でも構いません。


フォローしてくれる人に、あなたが無理なく提供できるものを用意してください。



これらの告知を、卓上POPやカウンターの壁など、その場ですぐに登録できる場所に配置しておくだけでフォロワーは増えるはず。


もちろん、そこにQRコードは必須です。


とくに活用できるのが、無料で開設できる、LINEの公式アカウントです。


LINE公式アカウントは、以前、LINE@と呼ばれていたビジネス用のLINEアカウントで、もともと会社やお店が集客や関係性維持を目的に用いるコミュニケーションツールで、動画メッセージ、音声メッセージも送ることができます。


「フリープラン」なら無料で利用可能。配信数が月に1000件までといった制約もありますが、小さな会社やお店なら、それだけでお客さんと十分、つながれます。


店舗ビジネスにLINE公式アカウントが適しているのは、友達登録をしているユーザーに対して、「期間限定メニュー、ついに発売!」といったお知らせを一斉に送信できること。


「50%OFF」などのクーポンを送付することもできますし、店舗が発行するポイントカードを作成・発行できる機能もあります。


この機能を利用することで、お客さんは財布をパンパンにすることなく、ポイントを貯めることができ、紛失リスクがなくなります。こうした機能を活用すれば確実にリピート率は高まります。


LINEだけでなく、TwitterやFacebookで「混雑状況」や「残り○食!」といった情報をリアルタイムで発信することが可能ですし、会社やお店のブログを拡散することもできます。

スタッフとの食事会や旅行といったプライベートを投稿して、お客さんとの距離を縮めることもできます。


「愛の貧乏脱出大作戦」に出演して以来、大人気ラーメン店となった東京・西新宿の麺屋翔は、上手にSNSを活用しているお店の1つ。


LINE公式アカウントで限定メニューの発売を告知したり、そのLINE画面を見せると「味玉が無料」になるといったサービスでリピーターやファンを増やし続けています。


またFacebookで定期的に出題される問題に4回連続で答えるとゴールド会員となることができ、「味玉orチャーシュー1枚が永久に無料」となったり、丼やバッグといったオリジナルグッズがもらえたりする、独自のSNS戦略を展開。


リピーターを増やす努力を、ここまでやり続けているからこそ、麺屋翔は行列の絶えない人気店であり続けることができているのです。


こうしたSNSのサービス内容は、しばしば変更されることがありますので、書籍では詳述しませんが、最新の情報をぜひネットで検索してください。より便利になっているかもしれません。


SNSはまさに低コストで、テレビ出演の効果を瞬間最大風速に終わらせないための最強ツール。

テレビ出演を果たした後に、これらを利用してお客さんとつながっておき、忘れられない工夫をすることこそもっとも大切なポイントです。


男女の関係も「長時間のデートを1回限りでするより、短時間のデートを何回か重ねた方が、好意を抱きやすい」といわれます。人間関係においては、定期的な交流や対話を行うことがとても重要なポイントなのです。


SNSを活用すれば、お客さんと定期的な交流が可能となり、リピート率の向上につなげられるでしょう。


ただし、こうしたSNSの準備もお客さんが殺到してからでは遅すぎます。放送前に準備しておけば第一波のお客さんに仕掛けられるのです。


この「テレビ出演→新規客の増加→リピーターの獲得」こそが、テレビに露出する最大の意義であり、あなたにとっての最大の果実です。これを利用することが、今どきのPRの最大ポイント。


リピーターを獲得できなければ、せっかくのテレビ出演の効果は半減どころか10分の1になってしまいますので、ぜひともお試しください。

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